Reportレポート

【ラクロス審判員育成活動】関東地区男子・審判育成試合の事例を紹介!

ラクロスの試合を行うためには審判員が不可欠です。審判員が的確に試合をジャッジすることにより、ラクロスの試合がより充実し、プレーヤーも観客もラクロスを楽しむことができます。
試合に関わる審判員の審判スキルが高い状態はラクロスを面白くするためには欠かせないことの一つです。
日本ラクロス協会ではその審判員スキルアップをサポートをしています。
今回はその取り組みの一つの、審判部関東男子で行われている ”審判育成試合” の事例をご紹介したいと思います。

2019年3月から7月にかけて、審判部関東男子では審判員育成試のための取り組みとして、 ”審判育成試合” を 行なっています。
今回はその “審判育成試合” とはどのようなものなのか?どのようなことをしているのかをみなさんにご紹介したいと思います。

– 審判育成試合とは何か…
審判育成試合はその名の通り、審判を育成するための活動です。主に学生審判員を対象としています。
関東学生リーグでは例年8月中旬の開幕から9月中旬にかけて平日開催の試合が数多く組まれています。社会人審判員は平日の参加が難しいこともあり、平日開催試合の主力となる審判員は学生審判員となり、学生審判員の育成はリーグ戦の質を向上させていくために大切なものになります。

本イベントでは、実際のリーグ戦で使用するグラウンドにて開催をし、また事務局や学生連盟大会委員がオフィシャルの運営を担当し、リーグ戦に近い環境で審判をすることで育成効果を高めています。

– 審判育成試合ではどのようなことを行なっているのか…
審判員は試合開始前に「危険なプレーにファウルを適用しよう」「分かりやすいファウルの基準を示そう」「プレーに応じたポジショニングをしよう」といったような目標を設定し、試合の中でその目標を意識的に取り組み、試合後にその目標を振り返ることで次の試合への成長に繋げていくようにしています。
若手審判員がより的確で、様々な視点を持てるよう、JLA公認の1,2級審判員がアセッサー(査定者)となり、ゲームや審判員を評価し、試合後に審判員へフィードバックもしています。

また、本イベントでは審判技術の向上だけでなく、リーグ戦の前の時期にJLA公認審判員4名が揃って審判をする機会は公式試合以外になかなか持てないので、本イベントは若手学生審判員にとって、本番の試合の状況になれる貴重な経験になっています。

-審判部関東男子の現在の状況について…
関東地区の男子競技審判員の熱量はここ数年でとても大きくなっています。
最近では1級審判員から3級審判員まで、リーグ戦や練習試合に積極的にエントリーする姿が見られます。
「審判うまくなりたい!」「リーグ戦で堂々と笛を吹けるようになりたい!」「2級に昇級したい!」といった前向きな気持ちを審判技術向上に還元できるよう、これからも審判部関東男子は様々な活動に取り組んでいきたいと思っています。

<2019年の審判育成試合開催スケジュール>
3月30日(土)、3月31日(日)、4月6日(土)、5月25日(土)6月22日(土):合計7試合が開催済み
※7月6日(土)にも実施予定。
【会場】東京都・駒沢オリンピック公園第1球技場ほか
【参加チーム】関東学生リーグ所属チーム、東日本クラブチャンピオンリーグ所属チーム

Text by 日本ラクロス協会 審判部関東地区男子競技次長・金子 剛之
Photo by 日本ラクロス協会 審判部関東地区・佐々木 奈摘、伊藤 幸太

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