Interviewインタビュー
今注目したい審判員を紹介する企画のPick Up Referee!
数多くいる審判員の中には、プレーをしながら審判員をする方、プレーを卒業して審判員だけをやる方、審判員のみを経験する方など、いろんな環境下で審判員をしている方がいます。
今回はもともと3級審判員として審判部員として活動していましたが、途中怪我や結婚・出産で一時ラクロスから離れていましたが、昨年ママ審判員として復活し、クラブチームのプレイヤーとして、女子審判部の経理担当としても幅広く活躍しているこの方をご紹介します!
<プロフィール>
【名前】稲船 千恵子(いなふね ちえこ)
【出身】生まれは千葉県の完全北海道民
【出身大学】藤女子大学2012年卒
【現在のラクロスとの関わり】選手:社会人クラブチームFuche所属、ゴーリーコーチ:藤女子大学所属 スタッフ:地区審判部経理担当
【審判歴】妊娠出産で間途切れましたが7年程
【日本ラクロス協会における審判資格】3級
【海外でのラクロス審判資格&経験】なし
【現在の仕事・アルバイト】一児の母・専業主婦
【趣味】邦楽ロックが好きで、今年は家族で野外フェスに参戦しました!
【好きな言葉】彼を知り己を知れば百戦殆からず。(『孫子・謀攻』)
ーラクロスの審判を始めたきっかけ
大学入学当初同じ学科で慕っていた4年生の先輩が審判をしていて、その姿が素敵だったから。また、プレー以外でも自分に自信が持てる「何か」が欲しかったから。
ーラクロスの審判の面白さはどんなところにあると思いますか?
ルールへの理解がプレーに必ず反映されるところと、自分が選手として立てなくても審判として最高の舞台に立つことができ最も近くで体感できるところ。
ー審判のスキルアップのために行っていることは?
最近は動画サイトで海外の試合を審判員目線で観ています。
ー審判としての今後の目標
ママ審判員の輪を拡げること。
ーLACROSSE MAGAZINE JAPAN読者へメッセージ
私が一番伝えたいことは、どんなライフステージにおいてもラクロスとかかわり続けることは可能で、それが人生を豊かにしてくれるということです。
私は大学卒業後も細々と社会人チームでプレーを続けていました。ところが年々仕事量や責任が増え、貴重な土日にラクロスを選択できない日々が続き一度はチームを離脱。審判員活動においても網膜剥離により資格保持最低限の試合数しか吹けなかった年もありました。その後元ラクロッサーの夫と結婚し、息子が誕生。妊娠期間はもちろん走れず、出産後の衰えた体力は一向に回復せず息子を守るので毎日精いっぱい…「自分」を押し殺すような日々に希望を与えてくれたのがラクロスでした。
夫の協力のお陰なのですが、審判員・選手・コーチとしての活動が妻でも母でもない「自分」を大切にできる場となり、今では私の原動力となっています。
選手としての復帰が体力的に不安であれば、(資格保持者ならば)審判員としての復帰も良いし、運営側の仕事でも何でも良いのです。何らかのポジションでラクロスとかかわり続 けることは可能です。いつか疲れて「自分」を見失った時、「好きなもの」は必ずあなたの光になります。それがラクロス―何度でも舞い戻れる場―であればと願っています。
Photo by 本人提供&後藤絵理
日本ラクロス協会広報部 LACROSSE MAGAZINE編集部