【関西地区｜学生】熱中症対策特集

※本記事は、加盟チームでの実践例のご紹介となり、JLA及びJLA内医科学委員会の推奨事例ではありません

こんにちは！関西地区WEB担当の浅野晴佳です！
練習中に体調不良にならない為にはどんな事が必要なのでしょうか？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

まずは、SG代表の武庫川女子大学ラクロス部の小川さんにお聞きしました！
（SGとは、ラクロスにおける安全対策に重点を置いた組織のことです。）

 

Q１、熱中症予防として自チームでが行なっていることはありますか？

小川さん：自チームの夏場の練習などでは、練習の合間に１５分程の休憩を取るなどして、その時間は日陰で水分補給や霧吹きで水をかけるなどの時間を設けています。また、練習前に塩分チャージを配るなども行っています。
あまり、チームで何かというよりは、自己管理の部分が大きいかなと感じますね。スタッフからもタオルや帽子、アイシング、十分な水分を持ってくるように注意は促しますが、そのような管理は各自で考えるという部分が大きいです。

 

Q２、熱中症を防ぐために練習の前後に食べた方が良い食べ物や飲み物はありますか？

小川さん：やはり、塩分は重要になってくると思います。
夏場は食欲が無くなったりして、練習前に何も食べないことは、エネルギーが無くなってしまうので、絶対にやめて欲しいですね… 。特に、エネルギー源になるなら、炭水化物などが重要になってくるかなと思います！

 

Q３、万が一、熱中症になってしまったプレイヤーが出た場合、どのように対応しますか？

小川さん：熱中症を疑える選手が出た時は、涼しい場所に連れていき、脱衣と冷却をします。靴下や靴など締め付けているものは出来るだけ脱がせ、太い血管が通っている箇所を重点的にアイシングし、うちわなどで扇ぎ風なども送ります。
同時に水分と塩分の補給も行い安静にさせます。

 

Q４、現在マスクが欠かせないと思うのですが、マスクによって熱中症が引き起こされやすくなってしまうことがよく問題になっています。これに関して対処法があれば教えて欲しいです！

小川さん：そうですね…私も今年はそれが１番の心配だと感じています。マスクを着用すると呼吸がしづらいことから身体に負担がかかることがあります。着用中の運動となると熱中症のリスクも高まります。運動をする時は、呼吸のしやすく運動に向いているマスクを使用することや、定期的に人の居ない空間でマスクを外し、呼吸を整えるなどの対応が良いのかなと感じます。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

次に熱中症対策にぴったしな食べ物の紹介です！

「豚肉」
豚肉には疲労回復に役立つビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1は不足してしまうと糖質をエネルギーに変えることができず、疲労や倦怠感につながってしまいます。

「納豆」
納豆の原料、大豆はビタミンB1を含み、汗とともに失われてしまうカリウムが豊富です。カルシウムやマグネシウムなどの汗と一緒に流れてしまうミネラルも補うことが出来るので、熱中症予防になります。

「モロヘイヤ」
大量の汗をかくと、カリウムが汗と共に失われます。カリウムが不足すると、脱力感や食欲不振を引き起こしてしまいます。モロヘイヤにはそのカリウムが豊富に含まれていて、他にもカルシウムや鉄といったミネラルや造血のビタミン葉酸も野菜の中でトップクラスの含有量を誇っています。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

最後に熱中症の症状についてです。
今後の練習中にこれらの症状が出ていないか、まずは自分自身が注意してみましょう。

＜熱中症の症状＞
めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う

＜重症になると＞
返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

［参考文献］
熱中症対策行動ポイント
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

◾️次回予告
次回は「交流戦・リーグ戦に向けた運営側の取り組み」という記事を公開します。
交流戦・リーグ戦実現のために日々頑張っている人の取り組みを知っていますか？たくさんの人が色んな分野で活動しています !
ぜひご精読下さい！