Columnコラム
中四国地区Web編集部の沖田夏穂です。
中四国地区では10月17日(土)より中四国学生ラクロス2020特別大会が開催されています。
今回はコロナ禍でチームがどのような活動をしていたか,どのような苦悩があったかについて,広島大学女子ラクロス部主将の阿河詩歩さんと広島大学男子ラクロス部主将の尾﨑将也さんに語ってもらいました。
はじめまして!
広島大学女子ラクロス部主将の阿河詩歩です。ポジションはATです。
阿河詩歩さん(右から2番目)
今回は、私たちがコロナ渦の中で取り組んでいたことを2つ紹介したいと思います。
1つ目は、筋トレとラントレです。
筋トレは、週4回zoomで30分ほどのメニュー、またラントレは、一週間に15キロや1キロのペースを決めて、ナイキランというアプリを使用して、取り組んでいました。
画面の向こう側でも声を掛け合い一緒に頑張っているチームメイトがいる存在はとても大きかったです。また、ナイキランで数字として自分の頑張りが見ることが出来たのは、一人一人大きな自信になったのではないかと思います。
2つ目は、ミーティングです。
週1~2回ミーティングをしていました。内容は、新勧・育成・戦術・ルール等様々なものでした。
こんなに全員でチームのことやラクロスのことについて考えられる機会はないと思い、今できること、今だからこそ出来ることは何かを考えてミーティングをしていました。
この自粛期間といった特別な期間を通して、学んだことがあります。
それは、
どんな時でも前に進める
ということです。
何かのせいにして、その場で立ち止まることはもったいなくて、
何かのおかげで、何かのためにと、行動を起こしてみることでどんな時でも前に進めるということがわかりました。熱い想いを持って、仲間を信じることが出来たら、そしたらきっと行き止まりなんてないと思います。
このチームで活動できるのもあと少しですが、支えてくださっている方々に感謝しつつ、大好きな仲間たちと最後まで楽しみながら頑張りたいと思います。
日頃よりラクロスの活動に関わってくださっている皆さん、ありがとうございます。
広島大学男子ラクロス部主将の尾﨑将也です。ポジションはMFです。
尾﨑将也さん
コロナ禍でのチームの活動について書かせていただきます。
はっきり言って、広島大学男子ラクロス部とコロナの相性は最悪でした。
コロナ禍以前のチームの性質を端的に表すと、チーム運営とか細かいことはそこそこに、何よりラクロスを楽しむ!上手くなりたい!といった感じの、自由なチームでした。
ラクロスをすることによって通じあっていたチームだったと思います。
そんなチームから、ラクロスが奪われてしまいました。
学校のグラウンドは使えない。近隣の方への迷惑を考え、公園でラクロスをすることもできない。
そんな時、何ができるか。
個人で筋トレ、ラントレ、チームでミーティング、動画を見て勉強、戦術を考える、、、いくらでもやるべきことはあるはず。
しかし、ラクロスというツールを失い、チームは明らかに目標に向かってひとつになれていませんでした。
自分は、みんなと目標に向かって一緒に頑張りたいと本気で思っていました。
一刻も早く練習再開すること、練習再開するまでは、筋トレ、ラントレを誰よりも頑張ることなど、自分に出来ることを全部サボらずにやると心に決めて頑張りました。
コロナによって、個人的には学んだことが凄く多いです。
客観的に見て自分達の行動が善なのか悪なのか、悪だと世間からどう見られるのか、その結果自分達は得するのか損するのか。数え切れないほどのしんどい思いをして、数え切れないほど多くを学び、成長しました。
チームの他のみんなはどうだろう。コロナ期間で成長できたことはあるだろうか。
成長できた人は自信を持って前へ、後悔がある人は、それを反省して成長できれば、意味のあるコロナ期間だったと、今からでも変えられるはずです。
みんなと本気でラクロスができる時間もあと僅か。全力で走りきります。
コロナ禍で誰よりもチームのことを考えたのは、各チームの主将だと思います。
学生の皆さん
主将の想いや努力をしっかりと受け止め、コロナ禍での活動を活かして、特別大会を最後まで走り抜けてください。