Columnコラム
今年初めて日本代表として男子はBOXラクロスの世界大会に、女子は海外遠征に挑戦します。本記事では、BOXラクロスの代表活動に関わる選手やコーチ、スタッフそれぞれが、どのようにしてBOXラクロスと出会い、練習と向き合っているのか、今の活動に懸ける想いについてまとめました。
自己紹介をお願いします。
北浦真(きたうらまこと)です。男子のアシスタントコーチをやらせてもらっています。
BOXラクロスを始めたきっかけは何ですか?
2009年に仕事の転勤でオーストラリアに行くことになり、シドニーでラクロスやりたいなって思ったときにBOXラクロスに出会ったのが始まりです。日本ではまだやったことなかったんですけど、狭いコートに小さなゴールで巧みなスティックワークが求められ、激しいボディコンタクトがあるのがすごく面白くて、これ日本でやったら面白いだろうなって思いました。4年間シドニーでプレーした後、帰国した時に日本でやろうって思ったときに10年前北戸田MISCに飛び込み営業をしました。その時に5人か10人くらいの仲間と一緒にBOXラクロスを始めたのが、僕にとってのきっかけでした。途中で仲間が増えたり減ったりしながら紆余曲折ありました。しかし、10年たって正式に日本がBOX世界選手権に出るということが決まったことがすごく嬉しいし、そこにぜひとも絡みたいと思いました。その時にご縁あって、皆さんに声をかけていただいて、今のポジションでやらせてもらっています。本当にうれしく思っていますし、楽しんで活動させてもらっています。
10年ほどプレーしていた中で感じたBOXラクロスの魅力は何ですか?
常にゴール前のシチュエーションがあって、常に強度の高いプレーが続くっていうのと、ものすごくスティックワークが求められて技術も求められるところ、そして戦略性がすごく高くて頭も使う。フィールドラクロスの面白いところがギュッと凝縮して詰まっているのがBOXラクロスなのかなという印象を持っています。そこが僕にとってのBOXラクロスの魅力です。あとは、新しいことを始めるということが面白いので、当時日本になかったことを俺たちは最初にやっているんだっていう感覚。今の代表の活動もそうですけど、BOXラクロスにとっては最初の日本代表の活動なので、そこが最大の魅力という風に思っています。
BOX日本代表チームに関わってみて、チームの雰囲気はいかがですか。
いろんなバックグラウンドの選手が多いので、フィールドラクロスのトップ選手もいれば、BOX専任みたいな人もいる。海外からの参加者もいるし、本当に多種多様な人材が、タレントがすごく混ざっている。それは選手だけじゃなくてコーチスタッフも含めてそこがこのチームの魅力なのかなという風に思っています。
今回BOXラクロスの日本代表としては初めての活動で、ゼロスタートという中での活動ですが、金銭面、施設面含め今のチームの課題などはありますか?
課題はやっぱり活動場所・合宿・練習などBOXラクロスができる活動場所が見つからないことです。みんなで頑張ってやっていますし、当然BOX世界選手権に参加するにあたっての費用面とかインフラのところがまだまだ整っていないのは大きな課題ではあって、選手・スタッフ・コーチ全員で克服していかないといけないことです。でも、それも含めて挑戦しているっていうところが僕自身楽しいなって思ってます。これがきっかけで今後BOXラクロスが日本に根付いていって、日本のラクロスがもっともっと広くて深くて面白くなるっていうのが僕の一番やりたいことです。それに向かって1歩1歩進んでいる感じがしているのが良いことだなと思います。
最後にBOX世界選手権に向けての目標、意気込みをお願いします。
アメリカに勝利し世界3位になるという目標があるので、それは達成したいなと思います。おそらく、僕ら以外世界中のラクロス関係者はそれを信じていないと思うんですけど、僕はそれを真剣に信じて3位決定戦でアメリカに勝ってメダル取って帰るというのを大きな目標にみんなで一緒にやり切りたいなという風に思っています。そして、やり切った後にみんなで旨い酒を飲めたらいいなと思います。
Text by 2024年BOX男女日本代表広報担当 塚原世梨香