Columnコラム
今年初めて日本代表として男子はBOXラクロスの世界大会に、女子は海外遠征に挑戦します。本記事では、BOXラクロスの代表活動に関わる選手やコーチ、スタッフそれぞれが、どのようにしてBOXラクロスと出会い、練習と向き合っているのか、今の活動に懸ける想いについてまとめました。
自己紹介お願いします。
佐藤拓です。
国内の活動ではチームマネージャーの役職でいろんな選手のサポートをしています。
BOXラクロスに関わろうとしたきっかけは何ですか?
まず、北浦真さんが日本の北戸田でBOXラクロスをやっていて、オーストラリアから帰国したタイミングでその活動に加わりました。少ないながらもまた新しいラクロスの形、海外や特にカナダでは当たり前のようにされているラクロスの形だけど、まだ日本には無いというものに挑戦したいなって。そしてその楽しさを皆に知ってほしいなっていう。誰かが続けていかないと触れることのできる機会も無いのでそういった意味でも「自分も楽しみながら」、「来てくれる人も楽しみに来てくれるような場にしたいな」ってBOXラクロスを続けていました。
BOXラクロスの魅力は何ですか?
展開の速さと、いろんな強みが生かせるところ。パワーが強い選手はDFに集中すればいいし、もっと戦術的にゴールまで決めたいんだという選手はそこを突き詰めればいい。今までのフィールドの枠に捉われないようなラクロスの形で活躍できるっていうのが魅力の一つだなと思います。
日本は今年初めてBOXラクロスの代表活動をしていて、いろんな人が集まってくることに対しての雰囲気など、どう感じますか?
僕は代表の活動に入るのは今回が初めてなので僕も知らないことばかりです。スタッフや選手も関わってみて、逆にすごく感心することばかりなんだけど、あんまり代表っていうことにとらわれずに活動してほしいなと思います。僕がBOXラクロスを始めた時みたいに知らないことを楽しむ、あんまり背負いすぎずにどんどんチャレンジして自分自身が楽しむっていうのを選手もスタッフもしてほしいなって。今練習会とか合宿を見てても思うし、これからもそういう気持ちは忘れてほしくないなと思います。
男子と女子両方ともある中で、特に女子のBOXラクロスに対してどう感じますか?
それも前の質問と一緒で、楽しむこと。無理やりやらされているわけじゃないし、やりたいと思って始めた選手たちで、やっぱり楽しむっていうに徹してほしいなって。
今回BOXラクロスの日本代表としては初めての活動で、ゼロスタートという中での活動ですが、金銭面、施設面含め今のチームの実情は?
BOXラクロスは設備、専用のコートがあって成り立つものなので、その要素が日本には設備が無いということを僕自身も感じています。だけどそれは今すぐに解決できるものでもないから、スタッフも選手も工夫しながらやっています。それを楽しみながらBOXラクロスに近づいていきたいなと。それと、今回BOX世界選手権に出るためのお金がかかるっていうところを、お金が理由で自分の知らない世界にチャレンジするのを諦めるっていうのは、やっぱり関わっている大人たちから見て非常にもったいないって思う。そういうことを理由にやめてほしくはないので、みんなでサポートできるようにしていきたいなと思っています。
今後BOXラクロスを日本でどうしていきたい?こうあったらいいなという理想像は?
「Lacrosse Makes Friends」っていうラクロス協会の言葉の通り、いろんな国にBOXラクロスはあるのでいつか毎年のようにBOXラクロスも国際親善試合のようなことをしていきたい。そのためにはBOXラクロスという文化が日本、東京だけじゃなくて全国に根付かないと成り立たないと思うので、目指すは2028年の次のBOX世界選手権だし、その先も今回をきっかけに、BOXラクロスの活動が続いていけるような環境を作っていきたいです。
男子は初めてのBOX世界選手権。そこに向けての意気込み、大会の目標を教えてください。
あくまで選手やスタッフの関わる人のサポートを全力でしていきたいと思っています。選手は悔いの残らないように戦ってほしい。勝つことがすべてじゃないとも僕は思っているし、スタッフ自身もいろんな新しい経験ができればなと思っています。無事に帰ってくること、新しい経験を得ることのできるようなお手伝いができればいいなと、みんなが楽しく帰ってくることが僕の目標です。
Text by 2024年BOX男女日本代表広報担当 塚原世梨香