Columnコラム

【BOX日本代表】大会後インタビュー:日本ラクロスの発展に繋がるBOXラクロスの経験〜金谷洸希選手編〜

今年初めて日本代表として男子はBOXラクロスの世界大会に、女子は海外遠征に挑戦しました。本記事では、BOXラクロスの代表活動に関わる選手やコーチ、スタッフそれぞれが、どのようにしてBOXラクロスと出会い、練習と向き合ってきたのか、今の活動に懸ける想いについてまとめました。


1.各試合の振り返りをお願いします。

プールC vsギリシャ / vsスイス / vsフィンランド

 今回のBOX日本代表選手のほとんどがBOXラクロス未経験、海外を相手に戦うことも初めてだったため、まずは戦術における常識やルール等、BOXラクロスの感覚を掴むことが重要と感じていました。そのなかで、予選を3勝することが出来たことは非常に良かったと思います。特にフィンランドは前回大会6位の強敵であり、初出場の日本としてはフィンランド戦が今大会における結果の一つの基準となる意識はあったため、接戦ではありつつも、しっかりと勝ち切れたことは功績だったと思います。

プレーオフ vsオランダ / 準々決勝 vsカナダ / 5−8位決定戦 vsチェコ / 7位決定戦 vsアイルランド

 特にカナダ戦が非常に悔しかったに尽きます。本場であるカナダと世界大会で対戦出来たことは非常に良い経験であり、試合前も気分が高揚していました。結果としては全く歯が立たず、前半でほぼ試合は決まり、後半は相当手を抜かれました。ここまで敵わないものかと世界の壁の高さを感じた試合でした。

 続く5-6位決定戦のチェコ、7位決定戦のアイルランドと接戦も敗退、結果は8位と悔しさの残る結果でした。

主将として何を感じましたか。

 これまで日本のBOX世界選手権への出場経験はないものの、逆に言えば今回の結果が初の実績になります。そのため、今大会がBOXラクロスにおける日本のベンチマークになることもあり、初出場とは言え、結果にもそれなりに拘らなければいけないと思っていました。具体的な結果として心の中で掲げていたのは、10人制2023年世界選手権と同順位の5位です。

 BOXラクロスの経験は浅いものの、10人制の代表活動では2man game、インサイドのプレーとBOXラクロスの基礎部分となるものをウドさん(GM鈴木)にインプットされていました。初出場ではありましたが、その経験や、世界からの日本ラクロスへの注目度を加味すると5位は獲りたい順位でした。

BOXラクロスをプレーして何を感じましたか。

 一番感じているのは、「BOXラクロス、めちゃくちゃ楽しい」ということです。プレーをしたことのないラクロッサーには是非やってみてほしいですし、観たことない方、是非一度試合を観てみてください。フィールドサイズが10人制と比較して小さいのでゲーム展開も早いですし、コンタクトも激しく、細かいプレーの工夫が詰まっています。

 BOXラクロスは10人制ラクロスにとても活きています。というか今後10人制でトップになりたい人はBOXラクロスのスキルは必須です。海外リーグのフィールドトップクラスの選手はBOXラクロスも相当上手です。なぜBOXラクロスをやると上手くなるのか、という部分についてはフィールドサイズ・ゴールサイズが小さく、試合展開も早く、ほとんどの時間が10人制よりはるかに限定された状態でプレーする必要があるからだと思います。10人制よりも負荷のかかった状態でプレーをすることで、技術は向上するわけです。他にもピックプレーや2man gameや3man gameも相当上手くなります。日本ラクロスが発展するにはBOXラクロスでの経験が必要です。いくら10人制サイズでパスやキャッチが、インサイドのシュートが、2man gameがと言っても自由が多すぎて限界があります。スティックワークやハードワークの基礎はBOXラクロスで身につけると良いのではないかと思います。

 

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