Columnコラム
中四国地区WEB編集部の社会人クラブチームVIVACEの西村詩織です。
中四国地区は2020年10月3日(土)より中四国クラブラクロス2020特別大会(男子)を開催します。
中四国支部クラブ連盟男子支部長よりラクロスに対する想いを綴ってもらいました。
初めまして。中四国支部クラブ連盟男子支部長の新良貴龍太(しらきりゅうた)です。
私の出身は東海地区にある日本福祉大学で、2010年度入学。現在はBARBALIAN LIGHTSでプレーをしながら岡山大学のコーチをしています。
今回は、このような機会を頂いたので、自分のラクロスに対する思いと学生ラクロスに対する思いを、お話しさせていただきたいと思います。
私はラクロスの運営というものに、今年初めて携わることになりました。
しかし、新型コロナウイルスの影響であらゆるスポーツは活動制限を余儀なくされ、ラクロスにおいても従来通りの大会運営ができなくなってしまいました。
このような状況だからこそ、ラクロスに関わるすべての皆さんに考えてほしいことがあります。
それは『ラクロスのどんなところが好きか?』です。
私は、中四国のラクロッサーの中で1番ラクロスが好きで、ラクロスを楽しんでいると(勝手に)思っています。
仕事や練習ができる場所までの距離などの関係で、1か月に平均で2回ほどしか練習をすることができません。それでもラクロスの為に日々の生活のリズムを整え、ジムに通い、練習の前の日には小学生が遠足に行くような気持ちでラクロスの準備をします(笑)
「なんでそんなにラクロス続けられるの?」とよく聞かれますが、「え?好きだから。」と毎回答えます。
「じゃぁ何が好きなの?」と聞かれると、「たくさんの人と繋がれる事。」と答えます。
もちろん、点を取った瞬間、相手がボールダウンした瞬間、試合に勝った瞬間の喜びは半端ないです。
ただ、私がラクロスを続けている1番の理由はそこじゃないんです。
私はラクロスというスポーツを通してたくさんの人に出会いましたし、これからもたくさんの人に出会うと思います。(30代を目の前にして、たくさんの学生と関われることは本当に楽しいです。)
そして出会った人たちと関わることで、新しい考え方や価値観に触れることができます。それらは自分には合わないものから、人生のヒントになるものまで多岐にわたります。
『ラクロスを通してたくさんの人に出会い、その人を通して様々な世界を見ること。』
これが、私がラクロスを続けている1番の理由です。
人によって、『ラクロスのどんなところが好きか』は違うと思います。プレー面ではシュートを決めたとき、シュートを止めたとき、FOで勝った時。プレー面以外ではチームをサポートできていると実感した時、チームメイトと遊んでいるときや飲んでいるとき等々たくさんあると思います。どんなことでもいいです。『ラクロスのどんなところが好きか』を考えてみてください。
学生に対して―
学生チームにとって、今年の状況は本当に辛いと思います。
チームの目標を失い、モチベーションが下がり、部活を辞めた学生も見てきました。
賛否両論あると思いますが、上級生は目標ばかりを追いかけるのではなく、一旦止まって個々で『ラクロスのどんなところが好きか』を考えてほしいと思います。
目標のために尽力する前に、一人一人がラクロスを好きであることが大前提だと思うからです。
それでも見つからなければ、まずはチームメイト同士で良い所を褒め合ってみてください。自分では気付けない強みが見つかると思います。強みを意識することで、それが自分の役割になります。(ここでの役割は役職とは違う意味です。)
チームの中で自分の役割があるのと無いのとでは、ラクロスに対する考え方も、ずいぶんと異なると思います。
また今年入部した1年生は、これからのラクロス界を担う重要な人財です。
まずは各チームに合ったラクロスを楽しむ環境を作ってあげてください。
「好きこそものの上手なれ。」という言葉は間違いないと思います。
最後になりますが、10月3日より中四国クラブラクロス特別大会が始まります。
ラクロスができる事に心から感謝し、全力で楽しみたいと思います。
以上、中四国支部クラブ連盟男子支部長、新良貴龍太さんでした。ありがとうございました。
今年度中四国クラブ女子については、特別大会の開催を断念しました。
こんなに悔しくて苦しいときだからこそ、ラクロスができること、仲間がいることは、本当にありがたいし、幸せなことだと感じました。
試合ができるチームは、コロナ禍を吹き飛ばすようなパワフルなラクロスを魅せてください!
中四国から全国を盛り上げていきましょう!